連続するボールトルーフの医院
あきいけ歯科医院増築棟 竣工2010
スペイン、カタローニア地方、バルセロナやジローナの市街で今も見ることのできるカタローニアボールト。古くから伝えられてきた建築工法により生みだされる、連続するバレルボールトフォルムを多雨な日本で無理なく実現した。
バレルボールトの中央部に帯状のフラットルーフを設け、そこにボールトからの雨水を集めてドレイン排水する。ボールトの重なる谷の部分には、排水用素焼き土管を設置する。このシンプルな方法でバレルボールトが無限に連続しても雨の心配は全く不要となる。
妻側から入ってくる光は、石灰で白く塗ったボールト下面に反射した後、室内にまんべんなく降りまかれる。
既存部 室内
- 自然素材である石灰クリームと土しっくいによって仕上げられている
- 診察室は各々、独立した個室となっている、プライバシーが確保され、衛生的である。 診察室の面した廊下ホールは色しっくいで仕上げられ、清潔で明るい
- 客待ちコーナーは土しっくいで仕上げられている。
- 独特な柔らかいテクスチャーである